越前の透明度が20年で変化した?2006年→2025年の長期データ
2026-03-16
福井県・越前海岸は日本海を代表するダイビングスポットです。当プロジェクトでは2006年から2025年まで20年分のデータを収集しています。この長期データから、越前の透明度に明確なトレンドがあるのかを検証しました。
年別透明度推移(2006〜2025年)
| 年 | 平均透明度 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2006 | 8.5m | - |
| 2007 | 8.8m | +0.3m |
| 2008 | 9.2m | +0.4m |
| 2009 | 8.9m | -0.3m |
| 2010 | 9.5m | +0.6m |
| 2011 | 8.7m | -0.8m |
| 2012 | 9m | +0.3m |
| 2013 | 9.3m | +0.3m |
| 2014 | 8.4m | -0.9m |
| 2015 | 7.7m | -0.7m |
| 2016 | 10.4m | +2.7m |
| 2017 | 10.7m | +0.3m |
| 2018 | 7.1m | -3.6m |
| 2019 | 8.9m | +1.8m |
| 2020 | 10.6m | +1.7m |
| 2021 | 9.8m | -0.8m |
| 2022 | 7.9m | -1.9m |
| 2023 | 8m | +0.1m |
| 2024 | 7.5m | -0.5m |
| 2025 | 8.7m | +1.2m |
20年間の平均: 8.9m
最高は2017年の10.7m、最低は2018年の7.1m。その差は3.6mで、年ごとの変動が大きいことがわかります。
線形トレンドはあるか?
結論から言うと、20年間の越前の透明度に明確な線形トレンド(一方的な上昇・低下)は見られません。代わりに、周期的な変動パターンが特徴的です。
好調期:2016〜2017年、2020〜2021年
10m超えの透明度が連続する時期があります。これらの時期は冬季モンスーンの強度や対馬暖流の活発さと関連している可能性があります。
不調期:2014〜2015年、2018年、2022〜2024年
8m未満に落ち込む年も散見されます。特に2018年の7.1mは20年間の最低値。夏季の高水温による栄養塩流入や、豪雨による河川濁水の影響が考えられます。
日本海特有の要因
越前の透明度を左右する主な要因は、太平洋側のスポットとは異なります:
- 冬季モンスーン(北西風)の強度:強い北西風は海水を攪拌し、一時的に濁りますが、その後の透明度回復を促す効果もあります。
- 対馬暖流の変動:日本海への暖流流入量が変わると、水温・塩分・栄養塩バランスが変化します。
- 河川流入と降水量:福井県は冬季の降雪量が多く、春の雪解け水が透明度に影響する特有のパターンがあります。
参考:気象庁「日本海の海面水温・海流」
データについて
越前の透明度データはダイビングショップのブログ記事から収集。各年の年間平均値を使用。年によりデータ数が異なるため、少数観測年の値は変動が大きくなる点に注意。