八丈島のダイビング透明度データ完全ガイド【平均17.1mの実力】
2026-03-15
東京から南へ約290km、伊豆諸島最南端の八丈島。黒潮の影響を直接受けるこの島の透明度を、336件の実測データで分析しました。年間平均17.1mは、伊豆大島・秋の浜(14.3m)や三宅島(10.2m)を大きく上回り、伊豆諸島で最もクリアな海です。特に9月は平均21.9mと20mの大台を超え、沖縄エリアに迫る透明度を記録しています。
17.1m
年間平均
21.9m
9月平均(最高)
13.6m
7月平均(最低)
336件
実測観測数
データ期間:2025年1月〜2026年3月
月別透明度・水温データ
| 月 | 透明度(m) | 水温(℃) | 観測数 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 17.4m | 18.7°C | 48 |
| 2月 | 16.9m | 18°C | 62 |
| 3月 | 15.2m | 18.9°C | 44 |
| 4月 | 15m | 19.8°C | 21 |
| 5月 | 19.8m | 21.1°C | 28 |
| 6月 | データなし | - | 0 |
| 7月 | 13.6m | 18.6°C | 18 |
| 8月 | 17.3m | 22.8°C | 29 |
| 9月 | 21.9m | 25.8°C | 29 |
| 10月 | 16.4m | 26.2°C | 7 |
| 11月 | 16.9m | 23.7°C | 22 |
| 12月 | 16.8m | 22°C | 28 |
八丈島の透明度パターン:9月がベスト、7月に意外な落ち込み
9月:21.9m(年間最高)
台風シーズンの合間に訪れるクリアな海。水温25.8℃で快適。黒潮の暖水が安定して流入し、夏の間に成層化した海水が最も透明になる時期です。沖縄の慶良間(9月19.8m)を上回る透明度を記録しています。
5月:19.8m(春のピーク)
本州の伊豆半島が春濁りに悩まされる時期に、八丈島は20m近い高透明度。黒潮の直接的な影響で、沿岸の植物プランクトンの増殖が本州ほど顕著でないためと考えられます。水温21℃で5mmウェットスーツが適切。
7月:13.6m(意外な低下)
データ上、7月は年間で最も透明度が低い月です。これは黒潮の流路変動と梅雨明け直後の海水混合が影響していると考えられます。水温も18.6℃と低く、冷水塊の影響が見られます。ただし18件と観測数が少なく、今後のデータ蓄積で変わる可能性もあります。
冬(12〜2月):16.8〜17.4m(安定した高水準)
冬でも平均16〜17m台を維持。本州の伊豆では冬にピークを迎えますが、八丈島は年間を通じて安定した高水準が特徴です。水温は18〜22℃で、5mmウェットスーツまたはドライスーツが推奨。
島嶼部透明度比較:八丈島の位置づけ
| スポット | 平均透明度 | 観測数 |
|---|---|---|
| 屋久島 | 24.7m | 159 |
| 与那国島 | 24.5m | 4,826 |
| 石垣島 | 20.5m | 1,473 |
| 慶良間 | 19.3m | 1,554 |
| 八丈島 | 17.1m | 336 |
| 秋の浜(大島) | 14.3m | 1,309 |
| 三宅島 | 10.2m | 941 |
八丈島は「東京から行ける最もクリアな島」
伊豆諸島では大島(14.3m)・三宅島(10.2m)を大きくリードし、沖縄の慶良間(19.3m)に次ぐ水準。東京・竹芝からフェリーで約10時間、飛行機なら約55分。沖縄に行かずに高透明度の海を楽しめる貴重なスポットです。
黒潮が作る八丈島の透明な海
八丈島の高い透明度は、黒潮(日本近海を流れる暖流)の直接的な影響によるものです。黒潮は栄養塩が少ない外洋水を運ぶため、植物プランクトンの増殖が抑えられ、結果として水が透明になります。
ただし、黒潮の流路は変動します。2017年以降続く黒潮大蛇行では、黒潮の主流が八丈島の南を通過することが多く、冷水渦の影響で水温や透明度が変動することがあります。7月の透明度低下(13.6m)と低水温(18.6℃)はこの影響と考えられます。
参考:気象庁「黒潮の流路」(https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/shindan/b_2/kuroshio_stream/kuroshio_stream.html)
八丈島ダイビング:スーツと装備の目安
| 時期 | 水温 | 透明度 | 推奨スーツ |
|---|---|---|---|
| 1〜4月 | 18–20°C | 15–17m | 5mm〜ドライ |
| 5月 | 21°C | ~20m | 5mm ウェット |
| 7〜8月 | 19–23°C | 14–17m | 5mm ウェット |
| 9〜10月 | 25–26°C | 16–22m | 3〜5mm ウェット |
| 11〜12月 | 22–24°C | ~17m | 5mm ウェット |
アクセス
飛行機
羽田空港からANA直行便で約55分。1日3便。日帰りダイビングも可能。
フェリー
東京・竹芝桟橋から東海汽船で約10時間20分(夜行便)。往路は夜出発・朝着。器材を多く持ち込む場合に便利。
データについて
八丈島のダイビングショップ日報から336件を収集(2025年1月〜2026年3月)。比較的新しいデータソースのため6月のデータが未取得です。島嶼部との比較は各サイトの全期間平均を使用。透明度は各日の最小・最大の平均値を採用しています。