伊豆諸島3島徹底比較:大島・三宅島・八丈島の透明度データ【実測2,500件】

2026-03-11

2026年3月11日 · 実測データ:2,571件

伊豆諸島は「3つの別世界」

東京から南に延びる伊豆諸島。大島・三宅島・八丈島はいずれもアクセス可能なダイビングスポットだが、透明度・水温・季節変動のパターンがまったく異なる。大島(秋の浜)は年間を通じて安定した透明度を誇り、三宅島は日本屈指の高水温で熱帯魚が群れ、八丈島は秋に驚異の21.9m透明度を記録する。2,571件の実測データでその違いを解明する。

3島基本データ比較

指標大島(秋の浜)三宅島八丈島
年間平均透明度14.3m10.3m17.2m
最高透明度(記録)40m215m※40m
季節変動幅1.8m3.1m8.3m
年間平均水温19.1°C24.9°C21.1°C
夏の水温(7-9月)22.2°C26.4°C23.7°C
ベストシーズン冬(12-2月)夏(8月)秋(9月)
総観測数1,309件936件326件

※最高値を青太字で表示。八丈島のデータは2025年以降が中心のため参考値。

月別透明度(全12ヶ月)

大島三宅島八丈島
1月15.1m9.5m17.4m
2月14.9m9.5m16.9m
3月14.1m8.6m15.4m
4月13.6m8.8m15m
5月13.4m9.2m19.8m
6月14.1m9.8mデータなし
7月13.8m9.9m13.6m
8月13.8m11.7m17.3m
9月14.9m10.8m21.9m
10月14.9m9.6m16.4m
11月14.5m9.7m16.9m
12月15.1m12.8m16.8m

色が濃いほど透明度が高い(20m以上=濃青、15m以上=水色、12m以上=薄水色、8m以上=黄色)

大島(秋の浜):「安定の王者」

年間平均14.3m。最大の特徴は季節変動幅わずか1.8mという極めて安定した透明度だ。1月15.1m、4月13.6mと、最もよい月と悪い月の差が2m以下。真夏でも13.8mを確保するため、シーズンを問わずコンスタントに潜れる。水温は夏23.8℃・冬16.5℃で、伊豆半島沿岸と似た温度帯。「透明度が安定している島」として初心者から上級者まで年間を通じて愛される所以だ。

注目すべきは冬(12〜2月)の透明度が年間最高となること。黒潮の影響が弱まり、プランクトン密度が下がる冬に透明度が上昇する。12月と1月に15.1mと年間最高値を記録する。

三宅島:「熱帯の水温、温帯の透明度」

年間平均透明度10.3mは3島中最低だが、年間平均水温24.9℃は圧倒的に最高。9月の水温は27.2℃に達し、沖縄・石垣島と同等。この高水温がタコベラ・ニシキヤッコ・ハナゴンベなど熱帯性魚種の北限を押し上げ、「東京から最も近い熱帯魚スポット」として知られる。透明度は夏の8〜9月に10〜11m台と決して高くないが、視界の中を熱帯魚が埋め尽くす体験は他の伊豆諸島では得られない。

透明度のピークは意外にも12月(12.8m)。水温が21℃台に下がり始め、プランクトンが減少するタイミングで透明度が改善する。ただし12月は観測数が少なく(4件)、参考値として扱うべきだ。

八丈島:「秋の奇跡・21.9m」

3島中で最も高い年間平均17.2m。特に9月の21.9mは圧巻で、3島中唯一20mを超える月次記録だ。秋(9〜11月)の平均19.3mは一般的な沖縄の夏に匹敵する。八丈ブルーと呼ばれる深く吸い込まれるような青い海は、秋に最もその真価を発揮する。

一方で季節変動幅8.3mは3島中最大。7月には13.6mまで落ちる夏の低迷期がある。梅雨〜台風シーズンに沿岸土砂や大雨の濁りが入るとみられる。5月(19.8m)と7月(13.6m)の落差は際立っており、6〜7月は避けた方が無難な時期だ。ただし八丈島のデータは2025〜2026年のみ(326件)であり、長期的な傾向を確認するには更なるデータ蓄積が必要だ。

季節別まとめ

季節大島(秋の浜)三宅島八丈島
透明度水温透明度水温透明度水温
春(3-5月)13.7m16.8°C9m20.6°C16.8m19.9°C
夏(6-8月)13.9m20.6°C10.7m25.4°C15.9m22.9°C
秋(9-11月)14.7m22.7°C10.3m26.3°C19.3m25.8°C
冬(12-2月)15.1m17.3°C11.1m20.6°C17.1m19.2°C

月別水温(参考)

大島三宅島八丈島
1月16.8°C20°C18.9°C
2月16.5°C20°C18.1°C
3月16.3°C19.1°C18.8°C
4月16.6°C19.6°C19.8°C
5月17.5°C21.6°C21.3°C
6月19°C23.1°C
7月20.3°C25.2°C20.5°C
8月22.4°C26.8°C24.5°C
9月23.8°C27.2°C27.1°C
10月23.2°C25.6°C26.7°C
11月21.5°C23.5°C23.7°C
12月18.7°C21.1°C22°C

三宅島の水温を赤太字で表示(3島中最高)

目的別・島の選び方

大島(秋の浜)

✓ いつ行っても安定した透明度 ✓ 年間14m前後を維持 ✓ 東京から高速船2時間 ✓ 初心者・ファミリーに最適 ◎ 冬が狙い目(12〜2月15m)

三宅島

✓ 熱帯魚・ウミガメ・ハンマーヘッド ✓ 水温27℃超の夏〜秋 ✓ 東京から最も近い熱帯魚ゾーン ✓ 生物密度重視派に最適 △ 透明度は10m前後で低め

八丈島

✓ 3島中最高の透明度(17m平均) ✓ 秋に21.9m記録の「八丈ブルー」 ✓ 透明度最重視派に最適 △ 7月は13.6mに低下 △ 八丈島データは2025年以降のみ

まとめ

伊豆諸島3島は同じ「東京の離島」でありながら、ダイビング体験は大きく異なる。透明度の高さで選ぶなら八丈島(秋が圧倒的)、安定性で選ぶなら大島(季節差わずか1.8m)、生物の豊かさで選ぶなら三宅島(熱帯水温が種の多様性を支える)。3島すべてを訪れることで、初めて「伊豆諸島を知った」と言えるかもしれない。

データ出典:各ダイビングサービスの公開ログをスクレイピング。大島=1,309件、三宅島=936件、八丈島=326件(2025〜2026年中心)。

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