伊豆のウミウシシーズン(2〜5月)の透明度データ:何mまで見えるのか?
2026-03-11
2026年3月11日 · 伊豆8スポット・実測データ分析
「ウミウシは見えるが海は濁る」のが伊豆の春
伊豆半島の2〜5月はウミウシシーズンだ。水温が10〜18℃まで低下し、春の水温上昇前後にウミウシの種類・個体数が爆発的に増加する。富戸・大瀬崎・雲見などでは100種以上のウミウシが記録される時期だが、同時に春濁りも進行する。「ウミウシを見たいが透明度が気になる」というダイバーのために、春の伊豆8スポットの実測透明度データを詳細に解説する。
スポット別・1〜6月の透明度推移
| スポット | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ← ウミウシシーズン → | ||||||
| 伊豆海洋公園 | 18.6m | 17.7m | 13.7m | 10.1m | 10.6m | 11.3m |
| 黄金崎 | 16.2m | 15.7m | 15.1m | 12.8m | 10.7m | 13.2m |
| 富戸 | 15.6m | 14.5m | 11.6m | 9.5m | 9.2m | 9.8m |
| フトネ | 14.8m | 14m | 11.9m | 11.4m | 10.4m | 12.1m |
| 神子元 | 13.6m | 12.6m | 11.3m | 9.9m | 9.7m | 12.3m |
| 雲見 | 14.2m | 14.2m | 10.8m | 10m | 8.8m | 9.2m |
| 大瀬崎外海 | 12.8m | 12.6m | 11.1m | 9m | 10.4m | 11.5m |
| 大瀬崎湾内 | 11.8m | 10.7m | 8.6m | 6.6m | 7.8m | 7.5m |
紫列がウミウシシーズン(2〜5月)。色が濃いほど透明度が高い。
透明度とウミウシのバランスが良い狙い目
| スポット・月 | 透明度 | 水温 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 黄金崎(2月) | 15.7m | 15.4°C | 高透明度15.7mでウミウシも多い。水温15℃以上でドライスーツ必須だが最良のバランス |
| IOP(2月) | 17.7m | 16°C | 伊豆最高の冬〜春透明度17.7m。ウミウシの種類も豊富。ただし水温16℃ |
| IOP(3月) | 13.7m | 16°C | まだ13.7mと良好。3月後半から春濁りが始まる前の狙い目 |
| フトネ(3月) | 11.9m | 16.3°C | 透明度11.9mでウミウシ密度が高まるシーズン入り口 |
スポット別解説
IOP:透明度はウミウシシーズン中も伊豆最高水準
2月(17.7m)・3月(13.7m)と春濁りが始まる前でも相対的に高い透明度を維持する。4〜5月に10m台まで落ちるが、他の伊豆サイトよりも常に1〜2m高い。「透明度を落としたくないウミウシ狙い」なら2〜3月のIOPが最良の選択だ。
大瀬崎湾内:ウミウシ密度No.1だが透明度は4月に6.6mまで落ちる
大瀬崎湾内はウミウシダイビングの聖地として知られるが、透明度データは衝撃的だ。4月の平均6.6mは8スポット中最低値で、一度に視界に入る景色が非常に限られる。ただし逆説的に、透明度が下がる春こそウミウシの種類・個体数が最多になる。「目の前のウミウシを探す近距離撮影」には透明度が低くても全く問題なく、多くの上級者はあえてこの時期を選ぶ。
黄金崎:透明度と生物のバランスが良い穴場
黄金崎は2月(15.7m)〜3月(15.1m)と比較的高い透明度を維持しながら、ウミウシも見られる。春濁りの影響が出始める4〜5月でも10m台を維持するため、「透明度もウミウシも両方楽しみたい」場合に特にお勧めだ。西伊豆に位置し、駿河湾からの潮流の影響で水交換が良いことが要因と考えられる。
水温ガイド:春の伊豆でどのスーツが必要か
- 1〜2月(水温15〜16℃): ドライスーツまたは5〜7mmウェットスーツ(経験者)
- 3〜4月(水温16〜17℃): ドライスーツ推奨。5mmウェットでも短時間は可能
- 5月(水温17〜20℃): 5mmウェットスーツで対応可能。ドライスーツでも暑くない
まとめ
伊豆のウミウシシーズンの透明度は「2月>3月>4月=5月」の順で悪化する。最も透明度が高いウミウシシーズン入りは2〜3月で、IOPは17.7m、黄金崎は15.7mと良好な水中視界が得られる。4〜5月になるとほぼ全スポットで10m以下に低下するが、ウミウシの数や種類はこの時期が最多だ。目的(透明度重視 vs 生物重視)と時期・スポットをセットで選ぶことが、伊豆春ダイビングの最大の鍵だ。
データ出典:各ダイビングサービスの公開ログ。ウミウシ種数に関する数値は一般的な現地情報による。