台風後の透明度はいつ回復する?6台風・25サイトの実測データで検証

2026-03-10

台風シーズン前後の「ダイビングに行けるか問題」。台風通過後、透明度はどのくらいで回復するのか? 6台風・25サイト・46,000件以上の実測データから検証しました。

主な結論

  • 透明度が最低になるのは台風通過後2〜4日目(台風当日ではない)
  • 太平洋側(伊豆・紀伊半島)では3〜7m低下するケースも
  • 日本海側(越前)は影響軽微(−1m以下)
  • 南西諸島(与那国)は台風後に透明度が上がることも
  • 回復:中小台風では1週間、大型台風+大雨では2〜3週間

分析した6台風

台風日付台風前(2週平均)1週間後2週間後変化
台風19号 ハギビス2019-10-1212.2m9.9m10.2m-2.3m
台風21号 ジェービー2018-09-0412.8m11.7m13.1m-0.3m
台風14号 ナンマドル2022-09-1812.2m10.4m12.5m-0.6m
台風6号 カーヌン2023-08-0813.4m12.4m12.5m-0.9m
台風10号 シャンシャン2024-08-2915.8m14.5m15.3m-0.9m
台風15号 ファクサイ2019-09-0912.0m12.8m13.0m+0.9m

ケーススタディ:台風ハギビス(最大の影響)

2019年10月12日に上陸した台風19号(ハギビス)は、近年最強クラスの台風のひとつ。 15サイトの日別透明度推移は以下のとおりです:

日数 | 平均透明度
-10██████12.8m
-9███████14.3m
-8██████11.7m
-7██████12.5m
-6██████11.1m
-5██████11.4m
-4██████12.5m
-3███████13.5m
-2██████11.1m
-1█████████17.0m
+1████████15.7m
+2███6.9m ← 最低点
+3█████9.0m
+4████8.8m
+5██████11.3m
+6█████10.5m
+7██████11.8m
+8█████10.6m
+9██████11.9m
+10█████9.9m
+11██████11.3m
+12████8.5m
+13████7.7m
+14████8.0m

+1日目の透明度が高い(15.7m)のは、台風直後でダイビングショップの営業が少なく データ数が少ないため。実質的な最低点は+2日目の6.9m。その後ゆっくり回復し、 1週間後には10〜12m台に戻りますが、2週間経っても完全回復しないサイトもありました。

サイト別の影響(ハギビス)

ポイント台風前1週間後変化
柏島11.8m5.0m-6.8m
串本12.0m6.0m-6.0m
神子元17.5m12.5m-5.0m
秋の浜18.0m13.1m-4.9m
大瀬崎外海11.6m7.5m-4.1m
雲見13.9m11.8m-2.1m
越前9.3m8.0m-1.3m
伊豆海洋公園9.7m9.0m-0.7m
富戸9.0m8.7m-0.3m
与那国23.8m28.3m+4.6m

回復速度を決める要因

  • 外洋への露出度:太平洋に直接面したサイト(串本・柏島)は波による底質の舞い上がりが大きい
  • 湾の閉鎖度:閉じた湾(大瀬崎湾内)は濁った水が滞留しやすい
  • 黒潮との距離:黒潮に近いサイトは速く希釈される。与那国は台風後に沖合の澄んだ水が湧昇して透明度が上がる逆転現象も
  • 降水量:ハギビスのような記録的大雨の場合、河川から大量の土砂が流れ込み2〜3週間影響が続く

台風後のダイビング 実践ガイド

  • 0〜4日後:太平洋側は原則待機
  • 5〜7日後:条件確認のうえ判断(中小台風なら概ねOK)
  • 7〜14日後:中小台風なら多くのサイトが回復
  • 大型台風+大雨後:2〜3週間待つのが安全(特に川の近くのサイト)
  • 日本海側・沖縄:3〜5日で概ね回復

台風後の透明度はリアルタイムでシュノーケリングマップ各サイトの予報でも確認できます。

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