透明度30mを超えた日:DBに記録された歴代クリア記録【実測1,840件分析】
2026-03-11
46,000件のデータで「透明度30m超え」を分析する
ダイバーなら誰もが憧れる「透明度30m超え」の海。本サイトのデータベースには 日本全国24スポットの46,000件以上の実測データが蓄積されており、 そのうち透明度30m以上を記録した日は1,840件あります(現実的な50m以下に限定)。 どのスポットで、いつ、どれくらいの頻度で30m超えが記録されているのかを徹底分析します。
スポット別:30m超え件数ランキング
30m超えの記録は、特定のスポットに極端に集中しています。
| 順位 | スポット | 30m+件数 | 総観測数 | 達成率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 与那国島沖縄県 | 1500件 | 4,826 | 31.1% |
| 2 | 伊戸千葉県 | 91件 | 1,981 | 4.6% |
| 3 | 屋久島鹿児島県 | 65件 | 157 | 41.4% |
| 4 | 奄美大島鹿児島県 | 46件 | 1,450 | 3.2% |
| 5 | 慶良間沖縄県 | 34件 | 1,533 | 2.2% |
| 6 | 石垣島沖縄県 | 32件 | 1,473 | 2.2% |
| 7 | 伊豆海洋公園静岡県 | 16件 | 3,151 | 0.5% |
| 8 | 富戸静岡県 | 15件 | 3,498 | 0.4% |
| 9 | 八丈島東京都 | 7件 | 326 | 2.1% |
| 10 | 柏島高知県 | 5件 | 1,139 | 0.4% |
※ 測定上限(50m以下)に限定。100m等の異常値は除外。
与那国島:30m超えの31%は「普通の日」
1位の与那国島(沖縄県)は、全1,840件の実に81.5%(1,500件)を占めます。 驚くべきは達成率の高さ——全観測の31.1%が30m以上を記録しています。 つまり与那国でダイビングすると、3回に1回は30m超えの視界が得られる計算です。
与那国:月別の30m超え達成率
| 月 | 30m+件数 | 総観測数 | 達成率 | 月平均透明度 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 71件 | 476 | 14.9% | 22.4m |
| 2月 | 74件 | 424 | 17.5% | 22.6m |
| 3月 | 102件 | 435 | 23.4% | 23.5m |
| 4月 | 108件 | 401 | 26.9% | 23.9m |
| 5月 | 118件 | 416 | 28.4% | 24.2m |
| 6月 | 105件 | 347 | 30.3% | 24.4m |
| 7月 | 182件 | 444 | 41% | 25.6m |
| 8月 | 197件 | 402 | 49% | 26.5m |
| 9月 | 193件 | 373 | 51.7% | 27.3m |
| 10月 | 144件 | 289 | 49.8% | 26.8m |
| 11月 | 101件 | 339 | 29.8% | 24.4m |
| 12月 | 105件 | 480 | 21.9% | 23.4m |
9月が達成率51.7%でピーク——2回に1回以上が30m超えです。 7〜10月の夏秋シーズンは軒並み40%超えを記録します。 冬(1〜2月)でも14〜17%と、世界有数のクリアウォータースポットであることがわかります。
本州でも30mは出る:伊戸(千葉)の91件
本州のスポットで最多30m記録を持つのは伊戸(千葉県)の91件(達成率4.6%)。 約22回に1回は30mを超える計算で、冬季(12〜2月)の透明度が最も高く(17〜18m平均)、 コンディションが整った冬の北東風が収まった後に30m超えが出やすい傾向があります。
屋久島は観測数157件と少ないながら達成率41.4%という驚異的な数字を示しています。 7月の月平均32.1mという数値は、与那国の7月平均25.6mを6.5m上回るほどです。
全スポット合計:月別30m超えの分布
| 月 | 30m+件数(全スポット合計) |
|---|---|
| 1月 | 104件 |
| 2月 | 94件 |
| 3月 | 112件 |
| 4月 | 130件 |
| 5月 | 149件 |
| 6月 | 136件 |
| 7月 | 215件 |
| 8月 | 234件 |
| 9月 | 230件 |
| 10月 | 165件 |
| 11月 | 114件 |
| 12月 | 153件 |
8月(234件)・9月(230件)・7月(215件)が三大ピーク。 夏から秋が圧倒的に多いのは、与那国が夏〜秋にピークを迎えることと相関しています。 冬(12〜2月)でも94〜153件と安定しているのは、与那国の冬もそれなりにクリアなためです。
30m超えを狙うベスト戦略
最確実:与那国島・9月〜10月
達成率50%近いこの時期の与那国が、データ上の最強コンビネーションです。 ハンマーヘッドシャークの群れが出る1〜3月も20%前後を維持しており、 大物遭遇と高透明度を両立できます。
本州最有力:伊戸(千葉)・12〜1月
東京から約1.5時間でアクセス可能な伊戸は、 冬季の月平均18m台に加え、コンディション次第で40mに達することも。 北東の強風が落ち着いた翌日が特にチャンスです。
夏の穴場:屋久島・7〜8月
達成率41.4%の屋久島は、7月平均32.1mと全国最高水準。 世界自然遺産の森と組み合わせた旅程に最適です(観測数は少ないため参考値として)。
まとめ
- 30m超えの81.5%は与那国島に集中(全体1,840件)
- 与那国の9月は2回に1回以上(51.7%)が30m超え
- 本州最多は伊戸(千葉)の91件・達成率4.6%
- 夏〜秋(7〜9月)が全国的に最多の30m超えシーズン
- 屋久島は少数データながら達成率41.4%と驚異的
透明度30mは「特別な日」ではなく、正しいスポット・タイミングを選べば 現実的に狙える目標です。