2024〜2025年、日本の海の透明度が回復している?10年間のデータで検証

2026-03-15

「最近、海がきれいになった気がする」——そんな声がダイバーの間で増えています。実測データで検証した結果、2021年の平均12.6mを底に、2024年は13.9m、2025年は14.1mと回復傾向にあることが確認できました。ただし、この回復は全国一律ではなく、回復しているサイトと停滞しているサイトがあります。

年別透明度推移(全国平均)

平均透明度観測数前年比
201614m1,853-
201713.6m2,415-0.4m
201813.3m3,163-0.3m
201912.8m3,884-0.5m
202013.1m3,684+0.3m
202112.6m4,763-0.5m
202212.8m5,046+0.2m
202313.3m4,838+0.5m
202413.9m4,456+0.6m
202514.1m5,353+0.2m

2021年が底、以降3年連続で改善

2016年(14.0m)→ 2021年(12.6m)で1.4m低下した後、2024年(13.9m)まで回復。2025年は14.1mで2016年水準を回復しつつあります。

サイト別:回復しているサイトと停滞しているサイト

スポット20212024変化
伊豆海洋公園12.8m13.9m+1.1m
富戸11.4m12.5m+1.1m
串本11.5m11m-0.5m
与那国23.1m24.2m+1.1m
越前9.4m7.8m-1.6m

回復サイト:IOP・富戸・与那国

太平洋に面した外洋型のスポットで+1m以上の回復。黒潮の流路変動や、2017年以降の大蛇行パターンの変化が影響している可能性があります。

停滞・悪化:串本・越前

串本は横ばい〜微減(-0.5m)。越前は-1.6mと大幅悪化。日本海側は対馬暖流の変動や沿岸の栄養塩流入など、太平洋側とは異なる要因が支配的です。

回復の原因は?

透明度の長期変動は複数の要因が絡み合っており、単一の原因を特定するのは困難です。考えられる要因を挙げます:

  • 黒潮大蛇行(2017年〜)のパターン変化。蛇行の位置や強度が年ごとに変わり、太平洋側のスポットに影響。
  • エルニーニョ/ラニーニャの影響。2023〜24年のエルニーニョ後に太平洋水温が変化。
  • データ収集スポットの変化(新しいサイトの追加による統計的な影響)。

参考:気象庁「エルニーニョ監視速報」、JAMSTEC「黒潮大蛇行モニタリング」

データについて

全国42サイトのダイビングショップ日報から年ごとの平均透明度を集計。2016年以前はデータ数が少ないため除外。2026年は3月時点の暫定値。新規サイト追加による構成比の変化が平均に影響する可能性があります。

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