ウェットスーツの厚さ目安 — 水温別おすすめ早見表

2026-03-08

「何mmのウェットスーツを持っていけばいい?」— ダイビングで最も多い質問のひとつです。答えの土台になるのは水温ですが、多くのガイドは「◯月の沖縄は◯mm」という平均値の話で終わります。このページが少し違うのは、日本全国92サイト・20年分・36,710件の実測水温を根拠にしていることです。平均が何度かだけでなく、「平均どおりにならない日がどれくらいあるか」まで含めてお伝えします。

水温別スーツ早見表

PADIや各メーカーの推奨をベースに、日本のダイビングシーンに合わせた目安です。

水温スーツの種類追加装備該当エリア・時期(実測の月平均から)
28°C以上3mmワンピース or ラッシュガード+ショーツ不要沖縄 7〜9月
25〜28°C3mm or 5mmワンピース不要沖縄 5〜6月・10月 / 伊豆 8〜9月
22〜25°C5mmワンピースフードベスト推奨伊豆 7月・10〜11月 / 串本 夏
19〜22°C5mmツーピース or 6.5mmフードベスト+グローブ伊豆 6月・12月 / 慶良間 冬
16〜19°Cドライスーツ推奨インナー調整伊豆 1〜5月
16°C未満ドライスーツ(必須)厚手インナー越前 3月 / 伊豆の真冬の最低水温日

自分の行き先と月を入れて確認したい方は、この表と同じ基準で動くウェットスーツ厚さ選定ツールをどうぞ。実測水温の月平均から推奨を出します。

月別水温ヒートマップ

行き先×月の実測平均を一覧できます。上の早見表と突き合わせてください。

平均水温を信じすぎてはいけない、という話

ここからが実測データの出番です。同じ8月の神子元で、記録されている水温は16°Cから29°Cまであります。 月平均は24.4°C=「5mmでちょうどいい」水温ですが、16°Cはドライスーツの領域です。原因は黒潮の蛇行や冷水の湧き上がりで、こうした急変(前日から4°C以上)は隣接する観測日1,786ペアのうち11件——割合にすれば0.6%ですが、当たった日は月平均がまったく役に立ちません(最大では1日で14.5°C違った記録があります)。

実務的な結論は2つです。

  1. 迷ったら厚め。 暑ければ首元から水を入れて冷やせますが、寒さは水中でどうにもなりません。
  2. 直前に過去データアーカイブで行き先の直近の実測水温と、その月の「ばらつき」を見てください。平均だけでなく最低値を見るのがコツです。

場所の差も、思っているより大きい

同じ「伊豆」でも、8月の平均で外洋の神子元24.4°C・湾内の平沢25.6°C と約1°C違います。数字としては小さく見えますが、これは平均の差で、外洋サイトは上で見たとおり振れ幅が桁違いです。ボートで外洋に出る日は、湾内ビーチの感覚より1段厚めが安全側です。

気温に騙されない

真夏の陸上が35°Cでも、水中は25°C前後。水は空気の約25倍の速さで体温を奪うため、「陸で暑いから薄くていい」は通用しません。逆に12月の伊豆は気温10°Cでも水温は18°C台——水は冷めるのも遅いのです。

厚めに倒すべき人

  • 体格が小さい方: 体積あたりの表面積が大きく、冷えやすい
  • 2本以上潜る方: 2本目は冷えた体で入水することになる
  • 寒がりの自覚がある方: 水中の寒さは集中力とエア消費に直結します

免責: このページの推奨は実測データに基づく「目安」です。体感・現地ショップの助言・器材の指示が常に優先されます。

データソース

  • 水温実測: 当サイトのデータベース(2006〜2026年・92サイト・36,710件)。過去データアーカイブで閲覧できます
  • スーツ選びの基準: PADI Japan推奨+各メーカーガイドライン

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